もしかして重症?「上の子可愛くない症候群」経験者が語る実態と対処法

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2人目の子どもを妊娠。

きょうだい育児についてあれこれ調べると出てくる「上の子可愛くない症候群」というなんとも不穏なワード……

育児経験のある方は一度は耳にしたことがありますよね。

とはいえ、どんな症状なのか、そしてその原因はなんなのかというところまで知っている人は少ないことでしょう。

 

結論から言いますと、上の子可愛くない症候群に悩むみなさん、その気持ちはあなたのせいではありません。

必要以上に自分を責めすぎないようにしてくださいね。

 

みぃ

私も経験者なので上の子を可愛くないと思ってしまう気持ちも、自分を責めてしまう気持ちもよくわかります!

 

今回は「上の子可愛くない症候群」がどういったものなのか、そしてその対処法についてを経験のある筆者みぃが徹底的におこたえします。

 

この記事はこんな人におすすめです!

✔︎きょうだい育児の大変なところを知っておきたい人
✔︎下の子が生まれてから上の子に対する気持ちに悪い変化があった人
✔︎「上の子可愛くない症候群」に自覚がある人

 

これを読み終えた頃には上の子をぎゅっと抱きしめているはず。

「上の子可愛くない症候群」についての正しい知識を身に付け、適切に対応していきましょうね。

目次

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「上の子可愛くない症候群」とは

これからきょうだい育児をスタートする人や現在複数人育児真っ只中の人はよく耳にするワードであろう「上の子可愛くない症候群」

 

あまりいいネーミングではないけど一体どういうものなんだろう?

 

その概要や原因を詳しくみていきましょう!

概要

「上の子可愛くない症候群」とは、下の子を出産したあと上の子を可愛く思えなくなることです。

出産後すぐなのか、もしくはある程度時間が経過してからなのかというのは個人差があります。

“症候群”と名前はついていますが医学的な病気ではなく、複数人育児を経験する保護者が経験するいわば症状・現象です。

 

病気ではないので特別な治療法があるわけではありません!

 

もちろん、複数人育児の経験者すべてにみられるものではなく、必ずしも発症するということでもありません。

 

それではなぜこの“症候群”は多くの保護者に引き起こってしまうのでしょうか。

原因

下の子は小さくて手がかかるぶん「親が色々やってあげなくては!」と思わされます。

その一方で上の子に対しては(下の子と比べたら)体も大きく色々と理解ができるのにも関わらず、「こんなこともできないの?」「なんで言うことを聞いてくれないの?」とイライラしてしまいがちに。

下の子が生まれると上の子はわざと親を困らせるような行動に出ることもあるので、余計に上の子に対して嫌な感情を抱いてしまいやすくなります。

 

これぞ負の連鎖…

 

久々の赤ちゃん育児に親は時間も体力も奪われてしまうので、上の子に多くを望んでしまい、それができないと上の子に対して「可愛くない」と思ってしまうことが「上の子可愛くない症候群」のはじまりです。

もしかして重症化も?症候群チェックリスト

私も「上の子可愛くない症候群」かもしれない……

 

私ってもしかして重症かも……?

 

そう思った人も少なくないはず。

ここでチェックリストをみながら自身の言動を振り返ってみましょう。

 

□ 上の子のやること全てがイライラする

□ 下の子を泣かした時に激しく叱責してしまう

□ 上の子はのろまだ、要領が悪いなど悪口と思える言葉をつい考える、もしくは口に出してしまう

□ 下の子と悪い点のみを比べてしまう

□ 上のお子さんの顔も見たくない

□ 上のお子さんの声を聞くのも苦痛

□ 上のお子さんから触られたくないと感じる

□ 上のお子さんに冷たくする、意地悪をする

□ 上のお子さんに人としてやってはいけないことをしていると自分を責めている

□ 上のお子さんに人としてやってはいけないことをしているのに止めることができない

『kosodate LIFE』より引用

 

3個以上当てはまる場合は「上の子可愛くない症候群」である可能性、あるいはそのリスクが高いとされています。

また多くあてはまる場合は重症の可能性も。

対処法をおさえて重症化を防ごう」を参照し、なるべく早く改善に努めましょう。

 

あなたはどうでしたか?

症状はいつまで続くの?

下の子が生まれたらみられるようになる「上の子可愛くない症候群」

きっかけはわかったけど、その終わりはいつになるの?と疑問に思いますよね。

結論からいうと発症と同じく終わる時期にも個人差があります。

よくある事例や経験者の声を押さえておきましょう!

一般的には

先ほど言った通り症候群が終わる時期は決まっておらず個人差があります。

一般的に終わり”やすい”とされる時期は以下の通りです。

①下の子の生活リズムが整ってきた頃
②上の子が下の子と一緒に遊べるようになった頃
③下の子のイヤイヤ期が始まった頃
④上の子のイヤイヤ期が終わった頃

▶各項目のリンクへ飛べます!

①下の子の生活リズムが整ってきた頃

これ自体も個人差によるところではありますが、下の子がまとまって寝てくれるようになったり、授乳や食事の回数が定まり時間が決まってきたりすると保護者はだいぶ楽になります。

心身に余裕ができたおかげで上の子に対してもまた優しい気持ちが持てるようになった、というケースがあります。

②上の子が下の子と一緒に遊べるようになった頃

下の子が大体1歳を迎える頃になると、おもちゃで遊んだり少しずつコミュニケーションが取れるようになったりするため上の子と一緒に過ごしやすくなります。

可愛い我が子たちが遊んでいる……それだけで癒されますし、ずっと大人が構う必要がなくなってくるおかげで親もゆったりとした心と体で育児ができるようになります。

③下の子のイヤイヤ期が始まった頃

下の子のイヤイヤ期が始まると下の子にも自我が芽生え、時には思うようにいかずストレスを感じることがあります。

そうなってくると「下の子だけが無条件に可愛い」という気持ちはだんだんと薄らぎ上の子と分け隔てなく接することができるようになります。

④上の子のイヤイヤ期が終わった頃

上の子のイヤイヤ期が落ち着いてくると上の子に対しあまり手がかからなくなったと感じるようになり、下の子と分け隔てなく接することができるようになります。

子どもたちの成長過程の節目で大きな変化が起こりやすいってことですね!

経験者の声

実際に経験した人の声も聞いてみましょう。

SNSの声

 

やはり子どもの成長の節目で気付くとふと終わっていることが多いようです。

筆者・みぃの声

我が家には4歳と2歳の男の子がいます。

下の子が1歳を迎え、言動が豊かになってきた頃から「上の子可愛くない症候群」を自覚し始めました。

同じ頃から兄弟で揉める場面が増えたのですが、どうしても「下の子がかわいそうで上の子が悪い」という気持ちを抱いてしまっていました。

そんな私の“症候群”症状が落ち着いてきたのはまさに【下の子がイヤイヤ期に差し掛かってきた頃】です。

 

下の子がなにかにつけてイヤイヤ言い出した頃、ふと我に返るような感覚がありました。

「あぁ、2人ともを分け隔てなく見られるようになったな」と感じた瞬間でした。

 

とはいえ上の子に対して厳しい対応となってしまう場面もまだまだあるので完全に“症候群”を脱したわけではありません。

ですが、こればかりは早く終わるよう意識しても仕方がないことであり、自然と気持ちが落ち着くのを子の成長と共に待つしかないのかな、と思わざるを得ません。

 

時間が解決してくれることを祈りながら、今自分ができることを心がけるしかないように思います。

対処法をおさえて重症化を防ごう

「上の子可愛くない症候群」に足を踏み入れたくない!

もう症状が出ているようだけど重症化させたくない!

子をもつ保護者全員の願いですよね。

それでは「上の子可愛くない症候群」への対処法をみてみましょう。

①保護者自身がストレス発散できる機会をもつ

「上の子可愛くない症候群」の原因とされる育児ストレスを発散する機会をもちましょう。

小さい子どもがいるとなかなか自分の時間をもつことって難しいですよね。

かといって保護者がずっと疲れてイライラしている状況は決してよいものではありません。

夫、妻、両親、その他支援サービスの力を借りてたまには息抜きの時間をもつようにしましょう。

 

育児中、親はどうしても自己犠牲をしてしまいがち……時には自分に優しくしてあげましょう!

 

②上の子が生まれた頃の写真を見返す

初めての育児に一生懸命だったあの頃、上の子を精一杯お世話していとおしいと感じていたはずです。

忙しい毎日に中で忘れてしまった気持ちを思い出すために、上の子が生まれた頃の写真を見返してみましょう。

体は大きくなっても、ちょっと言うことを聞かなかったとしても、あの頃の小さな我が子には変わりありません。

当時の優しい気持ちを思い出して、同じように上の子に接することができるといいですよね。

 

昔の写真を見返すたび、もれなく泣いてしまう私です……。

 

③上の子に対して厳しい言動に出る前に6秒待つ

「アンガーマネジメント」という言葉をご存じですか?

アンガー(怒り)をマネジメント(管理)する、つまり怒りの感情を自分で管理し、周りと良質な関係を築き上げていくことです。

そのアンガーマネジメントの一環として「6秒ルール」というものがあります。

人に怒りを感じさせ興奮状態をもたらすとされるアドレナリンの分泌は6秒間でピークに達すると言われているので、まずはこの6秒間を耐えて怒りの感情を自制しようというものです。

 

ですから、子どもに対して怒ったり嫌な行動に出たりしてしまいそうと自覚した場合は、まず6秒間じっと待ってみましょう。

すると怒りの感情は落ち着き、冷静さを取り戻せるはずです。

 

私も実践中ですが怒りを感じている時の6秒は割と長く感じます!自分が思うよりもたっぷりめの時間をとって冷静になるのを待ってみましょう。

 

④上の子となるべくコミュニケーションをとる

下の子の育児に追われていると、下の子より手のかからない上の子には目がいかなくなってしまいがち。

すでに「上の子可愛くない症候群」になってしまっている場合は余計に上の子を避けてしまうこともあります。

そこであえて意識的に上の子とコミュニケーションをとるように心がけてみましょう。

日常のささやかなシーンで構いません。

一緒に寝る、一緒にごはんを食べる、何を食べたいかリクエストを聞く、保育園(幼稚園)で何をしたのか聞く

こんなことから意識的にコミュニケーションを図ってみましょう。

 

日常の様々なシーンから上の子と関わるきっかけを探してみましょう。

 

⑤上の子と2人きりになれる時間を作る

③ができるようになったら今度は上の子と2人きりの時間を過ごしてみましょう。

下の子はパパ、ママに少しお任せして、上の子とおでかけしてみるといいですね。

 

普段下の子ばかりになっているあなたが今日はずっと自分と一緒にいてくれる!これだけで上の子は大喜びすることでしょう。

上の子が行きたがっていた場所へ行き大好物を一緒に食べ、かけがえのない時間を過ごせばきっとあなたの心も解きほぐされ上の子に対して少しでも優しくなることができますよ。

 

下の子が生まれると上の子と過ごす時間ってめっきり減りますよね……。意識的に2人きりの時間を作ってみましょう!

 

まとめ|自分を責めず上手に対応していこう

一生懸命にお世話をしてあんなにも可愛いと感じていた上の子に対して冷たい言動をとってしまうなんて、私はなんて最低な母親なんだろう。

「上の子可愛くない症候群」に悩まされていた私は、常にこんな風に自分自身を責めていました。

共感してくれるパパママもきっと多いことでしょう。

 

でもこんな悩みを抱えているのはあなただけではありません。

それにあなたのせいでもありません。

毎日育児に一生懸命で心も体もちょっと疲れてしまっているからこそ、この症候群に陥ってしまっているのです。

 

「上の子可愛くない症候群」は常にあなたががんばっている証。

ちょっとがんばり過ぎてしまっているので、たまには自分にも子どもにも優しくしてあげましょう。

この記事をきっかけに、複数人育児に奔走する保護者のみなさんの心と体が少しでも軽やかになりますように。

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